「完全分解クリーニング」という言葉を聞いたことはあっても、通常のエアコンクリーニングと何が違うのか分かりにくいという方も多いのではないでしょうか。このページでは、完全分解クリーニングの内容・作業範囲・メリットとデメリットを、他の洗浄方法と比較しながら詳しく解説します。
完全分解クリーニングとは
完全分解クリーニングとは、エアコンの室内機を壁から取り外し、内部のパーツをひとつずつ分解したうえで洗浄する方法です。壁に設置したまま洗浄する「壁掛け洗浄」とは異なり、熱交換器やクロスフローファンといった内部の主要パーツを取り出して専用洗浄液に浸け込むため、奥まった部分に固着したカビ・ホコリ・油汚れまで除去できるのが特長です。
完全分解クリーニングには、大きく分けて2つのやり方があります。
| 方式 | 特徴 | 汚れの除去率 |
|---|---|---|
| 脱着式分解(本体を完全に取り外す方式) | 室内機を壁から完全に外し、熱交換器を含むすべての主要パーツを分解・浸け込み洗浄する。当社が採用している方式。 | 90~99% |
| 背抜き分解(熱交換器は壁面に残す方式) | 熱交換器のみ壁面に残したまま、高圧洗浄機で表面から洗浄する。ドレンパンやファンは分解洗浄する。 | 70~90% |
完全分解クリーニングの作業範囲
作業内容:室内機の取外し・取付け/分解後の各パーツ洗浄/真空引き/ガス漏れ検査/水漏れ検査
- 熱交換器(アルミフィン):専用洗浄液に浸け込み、内部の奥まで洗浄
- クロスフローファン(送風ファン):取り外して浸け込み洗浄
- ドレンパン・ケーシング(背面カバー):分解して洗浄
- フィルター自動お掃除ユニット:分解して内部のカビ・ホコリを除去
- 外装カバー:除菌・艶出し仕上げ
基盤・電装部は水洗いの対象外とし、故障のリスクがないよう配慮しながら作業を行います。
完全分解クリーニングのメリット
- 壁掛け洗浄では届かない内部の奥まで洗浄でき、カビ・アレルゲンをほぼ根本から除去できる
- 風量が回復し、冷暖房効率が上がることで電気代の節約にもつながる
- 洗浄後の清潔な状態が長持ちしやすく、次回のクリーニングまでの間隔をあけられる
- 取付け時にトルクレンチ・ガス漏れ防止剤・真空引きを徹底することで、ガス漏れや水漏れのリスクを抑えられる
完全分解クリーニングのデメリット・注意点
- 壁掛け洗浄に比べて作業時間が長く、1台あたり3.5~5時間程度かかる
- 費用は壁掛け洗浄より高くなる(当社の場合、シンプル機種で24,000円~)
- 室内機を一度取り外すため、再設置の技術力によって仕上がりの安全性に差が出やすい
- 機種によっては分解できない、または対応が難しい場合がある
完全分解クリーニングは高い洗浄効果が期待できる一方、再設置時の施工品質が仕上がりを大きく左右します。トルクレンチによる規定トルクでの締め付け、ガス漏れ防止剤の使用、真空引きの徹底など、取付け作業の丁寧さも業者選びの重要な判断材料になります。
こんな方に完全分解クリーニングがおすすめです
- アレルギー体質・喘息のお子さまやご高齢のご家族がいるご家庭
- ここ数年、一度も分解クリーニングをしたことがないエアコン
- 冷房・除湿を使うたびに嫌なニオイが気になる
- フィルター自動お掃除機能付きで、内部の汚れが見えづらい機種をお使いの方
よくある質問
- 完全分解クリーニングにかかる時間はどのくらいですか?
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シンプルなエアコンで3.5~4時間程度、フィルター自動お掃除機能付き機種で4.5~5時間程度が目安です。1日の対応台数は1台までとなります。
- すべてのエアコンで完全分解クリーニングは可能ですか?
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機種によっては対応できない場合がございます。型番が分かる画像をお送りいただければ、事前に対応可否をご案内いたします。
- 壁掛け洗浄との一番の違いは何ですか?
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熱交換器を含む主要パーツを取り外して洗浄液に浸け込めるかどうかです。壁掛け洗浄は壁に設置したまま表面を高圧洗浄するため、内部奥のカビまでは届きにくくなります。